いびきや睡眠時無呼吸は、ただの癖と思われがちですが、実は眠っている間の呼吸の状態が、毎日の体調や過ごしやすさに関わっていることがあります。私は、睡眠時無呼吸症についても学びを重ねてきました。診療の中でも、歯並びや噛み合わせ、お口まわりの状態が、呼吸や眠りに関係していることを意識して診ています。睡眠は、毎日の元気や集中力、気分にもつながる大切なものです。だからこそ、歯科の立場からできることを大切にしながら、必要に応じて専門家とも連携し、その方に合った方法を一緒に考えていきたいと思っています。
当院では、いびきや睡眠時無呼吸のお悩みに対して、ただマウスピースを作って終わり、とは考えていません。まずはお話を伺いながら、どのようなお困りごとがあるのか、日中の眠気や疲れやすさはあるのか、ご家族からいびきなどを指摘されたことがあるのか、お口や顎の状態にどのような特徴があるのか、そうしたことを丁寧に確認していきます。そのうえで、必要に応じて検査や専門機関との連携も視野に入れながら、その方に合った対応を考えていきます。
その中でも歯科で行う治療の一つに、OA(口腔内装置)があります。就寝時に使うマウスピース型の装置で、下顎の位置を調整し、呼吸をしやすくすることを目的とした治療です。適応が合えば、いびきや睡眠時無呼吸に役立つことがあります。
一方で、どなたにも同じように合うわけではなく、歯や顎の状態、噛み合わせなどを確認しながら考えることが大切です。当院では、ただ装置を作るだけではなく、その方のお口の状態や生活に無理がないかも含めて、丁寧にご相談しながら進めていきます。また睡眠時無呼吸は、お口の中だけで考えるものではないこともあります。
そのため、必要に応じて専門の医療機関や専門家と連携しながら進めていくことも大切だと考えています。歯科だからできることを丁寧に行いながら、歯科だけにこだわりすぎず、その方にとってより良い方法をご提案したいと思っています。
睡眠時無呼吸症候群

